就職活動中はさまざまな書類や手続きが必要
ですが、そのなかでも準備するのが
大変な健康診断書。
この健康診断書が原因で内定取り消しに
なることはあるのでしょうか?
健康診断の結果に不安を抱いている人は
健康診断書が原因で内定取り消しに
ならないか気になることと思います。
ここでは、入社前の健康診断についてまとめて
いますので、ぜひご覧になってみてください。
入社前の健康診断は自腹で払う?それとも会社持ち?
健康診断を受診するには費用が必要に
なってきます。
ここで、疑問に思うのが、健康診断費用は
誰が支払うのかです。
健康診断の受診は健康保険が適用されません
ので、すべて自己負担になります。
健康診断にかかる費用は一般的に
5,000円~10,000円と安くはありません。
これを入社前に自己負担で支払うとなると
かなりの痛手になりますが、入社前の
健康診断費用は内定をもらった会社が
負担してくれるケースが多いです。
しかし、健康診断書は入社前に必要な書類の一部
ということで、自己負担にしている会社も
あるようです。
なぜ入社前に健康診断を受けなければいけない
のか疑問に思う方もいると思いますが、入社時の
健康診断は法律で義務付けられています。
これは、業務に支障をきたす健康状態でないか
証明するためです。
法律では、入社前の健康診断の項目が決められ
ており、この項目はすべて検査しなければ
いけません。
1. 既往歴、業務歴
2. 自覚症状、他覚症状の有無
3. 身長、体重、視力、聴力の検査、腹囲の測定
4. 胸部エックス線検査
5. 血圧測定
6. 尿検査
7. 貧血検査
8. 肝機能検査
9. 血中脂質検査
10. 血糖検査
11. 心電図
以上の11項目の検査を必ず受けなければいけません。
今までの日頃の生活が影響し結果が出るものも
ありますが、健康診断受診直前や検査当日の
飲食や運動で結果が変わってくる
ものもあります。
血圧や血糖などが飲食・運動で変わってきますので
健康診断の前には気をつけるようにしましょう。
健康診断時の血圧異状で、内定取り消しの真実とは?
さきほど、入社前の健康診断は法律で義務
付けられており、11項目の検査が必要だと
言いましたが、この結果に異常があった場合
内定取り消しになることがあるのでしょうか?
基本的には、健康診断の結果で内定取り消しに
なることはありません。
しかし、業務上健康状態により業務に支障が出る
場合は、その会社に就職できないこともあります。
たとえば、飛行機や電車、タクシーやバスの運転手です。
これらの仕事は、人の命を預かる仕事であり
一瞬の隙が大きな事故になることもあります。
そのため、てんかん発作や睡眠時無呼吸症候群が
ある場合、不採用になる可能性もあるのです。
健康診断書の結果で安易に内定取り消しを
することはできませんので、業務上支障を
きたす結果であった場合、所属部署の変更など
仕事内容を変えるなどの方法で採用する
ということもあります。
しかし、希望する部署でなかった場合に内定を
辞退するかどうかは本人次第です。
まとめ
入社前の健康診断は法律で11項目の検査が
義務付けられているとはいえ、その費用に
ついては法律で定められていません。
基本的には内定を出した会社が負担するケースが
多いのですが、会社によっては自己負担に
なる場合もあります。
費用については、会社の指示に従うしかありません。
また、健康診断の結果で異常があった場合
会社側はそれを理由に内定を取り消しする
ことはできないことになっています。
しかし、業務上重大な事故に繋がるなどの場合は
この限りではありません。
この場合は、ほかの部署での採用となることも
ありますので、十分に考えた上、本人が内定を
辞退するかどうか判断することになります。