3月は卒業式のシーズンですね。
卒業するクラスの担任の先生はいろいろと
大忙しだと思います。
保護者だけでなく、学校の先生も卒業式に
着る服について悩むと思いますが、とくに
卒業を迎えるクラスの担任の先生は袴を
着ることが多く、どんなものが適している
のか考えるのではないでしょうか。
ここでは、卒業式に先生が着る袴について
まとめていますので、ぜひご参考にして
みてください。
卒業式の先生の袴が派手な理由とは?基準は?
卒業式に先生が袴を着ていると、主役の生徒
より目立ってしまって嫌だという保護者も
なかにはいるようです。
しかし、袴は日本人にとっての正装です。
卒業式というきちんとしたセレモニーに
先生が袴を着るのは当たり前のことなのです。
しかし、袴ならなんでもいいというわけでは
ありません。
先生が卒業式に袴を着るときのマナーが
ありますのでご紹介します。
卒業式に着る袴には、色留袖、振袖(小振袖)
訪問着、色無地などといった種類があります。
振袖の中でも卒業式には一般的に、二尺袖とも
呼ばれる一番袖丈が短い小振袖がふさわしいと
されています。
ただし、振袖は未婚の女性が着るものですので
気をつけましょう。
卒業を迎えるクラスの担任の先生は、一つ紋の
色無地または無紋の小振袖、訪問着、色無地を
着るのが望ましいとされていますが、柄に
注意が必要です。
柄は比較的少なめのもので、色は落ち着いた
ものを選ぶようにしましょう。
次に、着付けに必要な長襦袢や半衿、重ね衿
足元についてです。
長襦袢ですが、卒業式には白無地の長襦袢に
正絹の白い半衿を付けて使用します。
長襦袢にはさまざまなものがありますが、色が
付いたものは避けるようにしましょう。
重ね衿は、着る着物の色などに合わせて選びます。
ただし、派手すぎるものは避けたほうがいいでしょう。
最後に足元ですが、必ず草履を着用します。
足袋には色のついているものや柄物がありますが
卒業式は礼装での参加ですので白足袋を履きます。
卒業式に先生が袴を着る理由とは?いつの時代から始まった?
卒業式では、先生が袴を着ることがありますが
一体なぜなのでしょうか?
袴は女性の学びの象徴であり、自分が受け持った
クラスの子供たちの門出を特別な衣装で見送りたい
という意味が込められているようです。
卒業シーズンになると、先生や女子学生などが
袴を着ている姿をよく見かけますが、先生や
学生が袴をよく着るようになったのは
明治時代の中頃だそうです。
そもそも、明治時代の中頃に女性が学校に
通うようになり、袴を制服として着ていたと
言われています。
明治時代の初期には、女子生徒が男性用の
袴を履いていた時代もあるそうですが、その
姿はあまり評判がいいとは言えなかった
そうです。
そのとき、ある教育者が袴をスカート状にして
プリーツを入れ、より女性らしく動きやすい
ものにしたことで、現在、学びの場で着ら
れている袴となったそうです。
昔、学びの場で袴が着られていたことで、現在
卒業生や先生などが卒業式など門出のシーンで
袴が着られるようになったのです。
まとめ
卒業式での袴についてまとめてみましたが
いかがだったでしょうか。
卒業を迎えるクラスを受け持つ先生が袴を
着ることで、主役である生徒たちより目立って
しまうという意見もなかにはあります。
袴は日本人にとって正装であり、昔から学びの
場では切っても切れない関係なのが袴です。
袴にはさまざまなカラーや柄がありますが
卒業式で先生が袴を着用するときはできるだけ
控えめに見えるものを着用するようにしましょう。
袴という特別な服装で、自分が受け持った子供
たちを見送ってあげましょう。